あわせき
袷に着かえてくつろいだ時のさっぱりした感触をずばりといい切っている。健康でさわやかな実感の裏付けがあって初めていえることである。自分の命をいとおしむ気持ちをつくづくと感じるのだ。「すがすがしさよ」「命惜し」はこの年八十四歳という作者にして初めて達し得た境地であり、通り一片の謝辞(ことばの使い方)ではない。

美しいかなのお手本  川邊尚風  著 より
とみやすふうせい
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袷着てすがすがしさよ命惜し   富 安 風 生
いのちお

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