かみなづき
この十月のしぐれの雨に逢った黄葉は吹けば(惜しくも)散ってしまうでしょう。その風の任せて。奈良麻呂邸の歌宴での作で、当座の歌題は挿頭の黄葉であった。もとより即興的なものではあるが、挿頭の黄葉の散るのを眼前の景に移し、側面から宴席の散会を惜しんだもので当意即妙の秀逸であったろう。これが池主の本領である。

美しいかなのお手本  川邊尚風  著 より
ち
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十 月 しぐれにあへる黄 葉の吹かば散りなむ風のまにまに 大 伴 池 主
ふ
おおとものいけぬし
もみぢば
かぜ

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