ひぐらしの蝉の鳴くのを聞いているうちに日が暮れはじめて、今日は雲も流れず静まっていることだ、たそがれどきの山に。ひぐらしの蝉の鳴き声と山にかかってじっと動かない雲の姿によって、晩夏の夕暮れどきの静寂感を捉えている。

美しいかなのお手本  川邊尚風  著 より
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ひぐらしの声のうちより暮れ初めて雲しずかなりたそがれの山   中 務
そ
く

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こえ
くも
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なかつかさ

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