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読み

天は北斗星を廻転させ、宮中の西樓の屋根に星がかかった。黄金づくりの家に人かげはなく、蛍の火が不気味に流れ飛ぶ。月の光が長門殿にさしこんでこようとする。かくて奥深い宮殿に、ひとしおの憂愁が生じる、というのである。
通釈
天は北斗を廻らして 西樓に挂く、 金屋 人無く 蛍火流る、
月光到らんと欲す長門殿、 別に深宮一段の愁を作す  李白
めぐ
ちょうもんでん
せいろう か   きんおく
な